進路学習
ドリカムプラン『K-JET』(総合学習)
基本概念
教育理念である『実学実践』を実現するための、「為すことによって学ぶ」進路学習プログラム
桐大中版ドリカムプラン『K-JET』
KIRYU JUNIOR HIGH SCHOOL
JUMP OUT OF CLASS 授業から飛び出し
EXTEND YOUR WORLD 自分の世界を広げ
TIE IN YOUR FUTURE 未来へとつなげよう!
次のようなコンセプトを設定して、生徒の自立・自律を高めながら、自分の未来(進路)につなげます。
- 安心できる仲間と一緒に様々な体験をする。
- 様々な人の経験や考えに接する。
- 自分たちで考えてやってみて、たくさんの失敗体験と成功体験を得る。
- 体験を通じての学びと学校での学習につなげる。
- 前向きに学校生活に臨むやる気と勇気を生む。
なぜ進路プログラムが必要なのか?
次のような「やる気」を子どもたちが持てるように、さまざまな仕掛けが必要となります。
- 子どもが高い目標に挑戦しようと思う。
- 子どもが自分の可能性を広げようと思う。
どうすれば子どもは「やる気」を持つのか?
◎子どもの内面から生じるやる気
授業の内容が面白い。
自分が成長している実感がある。
今勉強していることが将来役に立ちそう。
→将来の目標と今学習していることをつなげる。
◎関係(家族、友達、先生)から生じるやる気
周りから努力や達成したことを認められる。
友だちが頑張っている、励ましてくれる。
→一緒に頑張れる関係がある。
学習動機(やる気)の要因モデル
どんな進路プログラムであればよいか?
「為すことによって学ぶ」(デューイ)の教育理論を根拠にプログラムを考えました。
体験したことから学ぶためには何が必要か?
- 他者との対話を通じた気づきが必要。
- 自分との対話(省察)を通じた学びが必要。
体験による課題解決型進路学習プログラム (例)
中1
★教育と探求社主催 ソーシャルチェンジに挑戦 20時間
- 活動の内容
世の中にあるさまざまな課題をみつけて、アイディアを出し合い解決するプログラム。小さなアイディア、小さな一歩でも、世界を変えていくことができる。
- 探求という学び
大切にしたい次の3つの考え方をもとにチームで力を合わせ、考え、行動し、自分たちらしい答えを見つけていく。 〇失敗を恐れずに、とにかく体験してみる。 〇ひとつの答えだけを求めずに、いろいろな考え方を試してみる。 〇その場だけの成功を目指さず、より深く追求してみる。
- 3つのルール
授業では、自分たちらしい答えを見つけていくときに大切なのは、一人ひとりの力とチームの力である。そのための3つのルールがある。 〇他人の意見を否定しない。 〇自分の意見を否定しない。 〇なんでも言ってみる。
- プレゼンテーション
ポスターセッションでプレゼンを行う。自分たちで聴衆を呼び込みチーム力を発揮して、発表する。
- 全国大会
優秀チームに選抜されると全国大会で発表することができる。
(実践例)
G-suite for Educationを活用して表現力を高める
- スライドを使い、写真や図、統計資料などを駆使して、自分の伝えたいことを発表する。
- スプレッドシートを活用して、アンケート調査の結果をグラフにして発表する。
- ドキュメントを活用して、レポートや論文を書く。
- classroomのクラスのメンバーでコミュニケーションをとる。
中2・中3
★教育と探究社主催 クエスト(コーポレートアクセス) に挑戦 30時間
- 活動の準備
会社とは何かの学びから始まる。仕事についての意識、会社の使命を学んだ後に、どの企業のミッションに挑戦するかを生徒の希望をもとにクラス内で決定する。
- 会社の仕事を理解
ミッションへ取りかかる前に、まずは企業の事業について理解を深める。企業文化や事業内容の理解に加え、街の人々へのアンケート調査によって、企業活動についてさらに理解を深めていく。調査をし、それをまとめる経験もビジネス活動を学ぶステップである。
- ミッションの実施
企業からのミッションが発表される。各チームは担当企業から課題を受け取り、およそ半年にわたって検討を続ける。企画会議でのブレインストーミングに始まり、アイデアの絞り込み、中間報告と検討が進む。そのステップの中で、企業担当者や教員から厳しい指摘を受ける。
- プレゼンテーション
検討した課題はクラスのプレゼン大会で発表される。アイデアを伝えるためのパワーポイントや劇。プレゼンテーションの様子はビデオに撮影され企業の担当者に送付される。
- 全国大会
優秀チームに選抜されると全国大会で発表することができる。