はじめに

私は、教師になって40年目です。
そのうち36年間は桐生第一高校で過ごしてきました。
その間約2万人の高校生徒に出会って来ました。
桐生第一高校で教鞭を執っているときは、人生の中で一番大切な時間、その時期は高校の3年間だと思っていました。
しかし、中学校に移籍して4年目になりますが、高校生活以上に大切な時期があることに気づきました。それは、中学校の3年間です。間違いないです。
理由をお話しします。
高校は、15歳で入学です。15年間の成育歴があります。私の経験からですが15年かかって人として60%ぐらいの部分は出来上がっています。場合によってはそれ以上出来上がっている場合があります。時には出来上がっている部分を修正しなければならないケースがあります。これがなかなか骨が折れます。人間って、なかなか変われないんです。
でも、中学生の場合は12歳で入学します。まだまだ柔らかいです。置かれた環境でどんどか変わっていきます。入学した時と卒業していく時では劇的に変化しています。成長しています。だから中学校の3年間が、人生で一番大切だと気づいたのです。中学校での3年間がその後の人生を決定してしまう、と言っても過言ではないと思います。
だからそんな中学校生活3年間をどこでどう過ごすか、これはとても重要です。
ここからは、桐生大学附属中学校の校長として皆さんにメッセージを送ります。
私たちの桐生大学附属附属中学校は、「他の学校に追いつけ、追い越せの学校」ではありません。私たちの桐生大学附属中学校は常に一歩先を行く学校だと思っています。
具体的にお伝えします。
桐生大学附属中学校では、他の私立中学校や公立中学校でやっていないたくさんのプログラムを用意しています。クエストエデュケーションプログラム、グローバルマインドセットプログラム、ブリティッシュヒルズプログラム、ターム留学、お能、お筝等々です。
これらたくさんのプログラムを体験しながら、たくさんの「引き出し」を作っていきます。そしてたくさんの体験・経験の中から様々な気づきを得ます。その気づきを高校3年間へつなげていきます。
次に、大切な授業についてお話しします。
私たちの桐生大学附属中学校の授業は、「先取」ではなく「深堀」です。
それも国語・数学・英語については習熟度に分かれた「深堀」授業です。
わかるまでていねいに学習を進めていきます。
ですから、「落ちこぼれ」も「浮きこぼれ」もなしです。
中学校において人間関係もとても大切です。
桐生大学附属中学校は生徒と先生の「心の距離が近い」で学校です。
私たち教員は、常に観察力や洞察力を磨き、生徒の「変化」に気づき、そして迅速に対応できる体制をとっています。
ですから生徒は気軽に質問や相談ができる環境にあります。
また、「完全給食制」ですからお弁当は持ってこなくても構いません。毎日、温かな食事を召し上がっていただきます。
最後に、通学に便利な「安全」「安心」な学校です。駅ちか、そしてスクールバスも配車しています。
さあ、あなたの気持ちはきまりましたね。
来年の4月から皆さんと素晴らしい中学校生活を桐生大学附属中学校で送れることを楽しみにしております。

桐生大学附属中学校 校長
神子澤 修