エールシステム
基本概念
生徒のプラス変化に気づき「やる気」に結びつけるシステム
- 生徒のプラス変化に気づく。
- 意識的に生徒を見ることで気づく。
- 学校と家庭と地域社会との連携で気づく。
- 本人にフィードバック。
一般的に学校の先生は生徒の問題行動(マイナス面での変化)は敏感に察知できますが、前向きな行動や姿勢の変化にはなかなか気づかないと言われています。
一年間、ずっと前向きな姿勢でいられる子どもはいません。同様にずっとやる気のない状態だという子どももいません。プラス行動とマイナス行動がいろいろな形、場面で交錯して日々過ごしていると考えられます。この時、プラス行動が成果に結びつかず、誰にも評価してもらえないと、そのプラス行動は持続しません。逆にマイナス行動ばかり取り上げられるとどんどんやる気が失われていきます。
エールシステムは生徒のプラス行動を『教員全体で意識的に見ることで発見する』 『先生が喜んでいることや応援していることを本人にフィードバックする』という方法でプラス行動を伸ばすというねらいがあります。学校全体で情報を集約することで多くのフォローができます。
システムの概要
エールシステムを機能させるために必要なこと
- 生徒一人一人の成長や変化を的確に把握すること。
- 個々の生徒に関する情報が蓄積されやすい環境を作ること。
具体的方法(状況に応じて方法を工夫)
- 一人一人の生徒に対しての「個人カルテ」を作成する。
- カルテには生徒に関する基本的な情報を記載する。
・家族構成、進路目標、趣味、特技などの基本調査
・家庭訪問、面談、添削などの記録
・生徒の活動記録(学習、課外活動など)
- 現在は、週に一度教員が生徒のプラス変化を話し合う機会を設けて情報を共有し、生徒にフィードバックしている。
プラス変化に気づくためのより確実な方法
生徒を多角的にあらゆる視点から見ていくことにより変化に気づく可能性を広げていきます。多くの視点をシステムの中に組み込み生徒のプラス変化に気づく機会を増やします。また、気づきの観点も準備しておきます。
視点A:観察者による視点
- 学級担任が気づく。
- 教科担任が気づく。
- クラブ顧問が気づく。
- 保護者が気づく。
- 地域の方々が気づく。
視点B:活動場所による視点
- HR活動で気づく。
- 授業で気づく。
- 課外活動で気づく。
- 家庭で気づく。
- 地域社会で気づく。